ことわざに込められた「生き方」の美学
Avec bon pain, bonne chère et bon vin, on peut envoyer promener le médecin.
美味しいパン、美味しい料理、そして美味しいワインがあれば、医者いらず。
【ふらかつ】は、フランスのこのことわざが好きです。皆さんはご存じですか?「食べる」にとどまらず、 この中にフランス人の「生きる」美学が凝縮されていると私は思っています。単なる健康管理の話ではなく、見事にフランス人の思想や文化がぎゅっと詰まっているなあと思うのです。
「フレンチパラドックス」が示した、フランス人の食と健康の不思議な関係
90年代後半に日本に訪れた空前の赤ワインブーム。その背景には赤ワインの健康効果との深い関連がありました。きっかけは1993年発表の「フレンチパラドックス(フランスの逆説)」の理由に関する科学的論文でした。フランス人の食生活と病気の関係が、医学上の定説と異なるというものです。フランス人は、肉類やチーズ、バターなどの乳製品を多く摂取するにもかかわらず、動脈硬化患者の比率が少なく、心臓病の死亡率も低い。これを解く鍵がフランス人が飲んでいる赤ワインだと明かされたのです。
こうしてフランスの外側に広く定着した「ワインは体に良い」が語られる時、必ずある考えが私の頭を過ります。「酒は百薬の長」と似ていると思いますが、「じゃあ、これを知ったフランス人の中に、ワインを飲むようになった、飲む量が増えた、という人がいるのだろうか?(いや、いないだろう。)」ということ。というのも、人生をバラ色に見るフランス人にとって、「健康のために」何かを摂取したり、運動しよう、なんて考えること自体がナンセンスのように私には見えるからです。
「健康」の捉え方が違う、日本とフランス
An apple a day keeps the doctor away. 1日1個のリンゴは医者を遠ざける。
他方では、このことわざが英語圏ではよく知られていますね。リンゴを食べることが「健康に良い」効果をもたらすというリンゴそのものの効能を説く先人の知恵です。日本のお国柄にはこちらの教えの方がしっくり来るのではないでしょうか。
話をフランス人の食生活に戻しますが・・・ここまで聞いて、フランス人はちょっと視点が違うなと思うのは【ふらかつ】だけでしょうか?
私【ふらかつ】が伝えたいこと
私はこう考えています。彼らは喜びを我慢することなく健康的に生きる術を持っている。(例えば、老若男女を問わず銀髪のダンディなムッシューも、ディナーの締めくくりには甘いデザートを美味しそうに食べています。)だから、フランス人の長寿の秘訣はズバリ、「何を食べるか?」でなく、「どう生きるか?」にある!と。とにかく、フランスではみんなが自分らしく生き、人生を謳歌している様子がとっても素敵なんです!!
このブログでは、こういう考えが根底にあるフランス好きの【ふらかつ】が、憧れのフランス人が造るワインやフランスの家庭で食べられている料理について書いていきます。特に、約30年間愛してやまない「自然派ワイン」を中心に、話を広げていけたらと思っています。
【ふらかつ】をどうぞよろしくお願いいたします。

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