そもそも『ゲーム』って何?

ゲームする人:いらすとや -ゲーム-

「ゲームってやらないからよくわからない」「ただ遊んでるだけじゃないの?」
そんな世間の人達に、世界の一大産業にまで発展したゲームとその文化について知ってもらいたいゲーマーが、ゲーム文化に関するあれこれについてなるべくわかりやすく考察していきます。

第1回は、そもそも的なこととして『ゲーム』って何だろうというお話です。

『ゲーム』って付くモノいろいろ

ゲームって聞くと何を思い浮かべますか?
昨今ではきっと、テレビゲームやスマホゲームが真っ先に出てくるんじゃないでしょうか。テレビやスマホなんかの画面に向かってコントローラーなりをポチポチやってる、それが『ゲーム』に抱くイメージじゃないかと思います。

だけどちょっと待ってください。他にもゲームって付く言葉はありますよね?
例えば、スポーツニュースでプロ野球の結果を聞くときに「どこチームとどこチームが○ゲーム差」とか、バレーの試合の決着がついたときに「ゲームセット」とか、そもそも試合のことを指して「ゲーム」とか。
他にもポーカーとかルーレットとか賭け事も「ワンゲーム」って言いますし、映画やドラマ、小説なんかだと犯罪を行うことを『ゲーム』として扱っている敵役とか定番ですよね?

そうです、テレビゲームやスマホゲームっていうのは比較的最近できたもので、『ゲーム』って言葉自体はもっと前からあるんですよ。それがどういう経緯があってか、コンピュータ制御でピコピコする遊びを指して『ゲーム』って呼ぶようになっているわけです。
だからこそ、友達に「ゲームしようぜ!」なんて呼びかけられて、今から野球やサッカーをやるって思う人は、まあいないわけです。

『ゲーム』は本来ゲームを表す言葉じゃない。ではなぜゲームは『ゲーム』と呼ばれるようになったのか、少し考えてみたいと思います。

言葉の意味こそ道しるべ

『ゲーム』という言葉がどこから来たのか、そう聞かれればまず間違いなく英語の”game”でしょう。こういう日本で一般に浸透しているカタカナ語は八割方英語由来ですし。
他に同音の他言語があるかもしれませんが、ここでは英語が元であると仮定して進めます。

”game”の意味
 1.競技、試合
 2.(ルールに従って勝負する)遊び

引用:goo辞書 英和和英 ー https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/game/

他にも細かい派生はありますが、おおよその辞書によれば上述のものが”game”の意味です。
で、人の言語の常として、原則『単一単語で複数の事象を表す場合、その事象は類似性が保証される』んですよね。
簡単に言うと『同じ言葉で表すモノなら内容は似てくる』ってことです。
要はトラとライオンを並べて「猫」って言っても納得してもらえるでしょうけど、ライオンとカメを並べて「猫」って言うのは無理があるってことです。

つまり、『試合』と『遊び』には共通点があって、それがそのまま適用できたからこそ、コンピュータゲームは『ゲーム』と呼ばれるようになったのではないでしょうか?
それこそがきっと『ゲーム』の本質なのだと思います。

では『ゲーム』の本質とは何か?
私は以下のように定義しました。

『ゲーム』とは
  1.比較的短期間で成果が与えられる。
  2.与えられた成果がわかりやすい形で示される。
  3.遊戯である。

定義付けって事でお堅く表現しましたので、少しわかりづらいですね。順を追って説明しましょう。

『比較的短期間で成果が与えられる』

これは簡単に言い換えれば『結果が出るのが早い』ってことですね。

『遊び』の方で言えば、テレビやスマホのゲームを見れば、バトルやミニゲームをクリアするのに必要な時間は数分~数十分ってところでしょう。下手したら秒で終わるのもあるくらい。ストーリーがあって、それの全クリを考えるなら数日かかることもあるでしょうね。
そして『試合』の方はというと、スポーツの1試合なら、競技にもよりますけど十数分~数時間、ラリータイプのカーレースなら数日にまたがる可能性もありますね。賭博系も似たような感じでしょうか。

時間もまちまちで数日とか短くないじゃないかって?
安心してください、先にちゃんと『比較的』って断り入れていますから。

何と比較するかって言えば、それは『生物的変化』に関係することです。
例えば筋トレとか育毛とか、あるいは野菜や家畜を育てるなんてことは最低でも数ヶ月単位が必要ですし、極論生物の進化や退化とかの数十年数百年規模に比べれば圧倒的に短いですよね?

『与えられた成果がわかりやすい形で示される』

2つ目は言葉通り『結果がわかりやすい』ってことですね。

『試合』なら単純に勝ち負けや順位が決まりますし、得点制ならどれくらい差がついたのかがすぐわかります。
『遊び』も同様ですし、テレビやスマホのゲームなんかはデータ的にとは言え、明確にご褒美までもらえますしね。
負けや失敗でも『できなかった』っていう現実をこれ以上ないくらい明確に突き付けてくれるわけです。

加えて言うなら、1つ目とも若干被りますが、ゲーム的には長い物でも途中経過はわかりますし、それである程度先の予測は立てられますから、『わかりやすい』部類だと思うんですよ。

『遊戯である』

最後はもうそのまんまですが、ここで使う『遊戯』の意味合いに言及しないと「わけわからん」って怒られそうなので詳しく定義づけしますと、『生物的生存及び繁栄に直結しない行為』全般を指しています。

簡単に言えば『生きていく上で必ずいるわけじゃない』ってとこですかね。要は生産活動じゃない娯楽全般のことです。
「スポーツ選手はそれで食っている」って言われそうですけど、馬鹿にしてるわけじゃなくてそもそもスポーツってジャンル自体が娯楽なんですよ。生きる上で余裕がなければ玉取合戦で優劣をつけようなんて発想自体が出てこないと思います。

ちなみに『娯楽』ってしてないのは、ゲームは参加しないと意味がないからです。スポーツ観戦も映画鑑賞も娯楽ですけど、さすがにそれを「ゲームしてる!」とは言わないでしょう?

『気軽さ』と『わかりやすさ』を兼ね備えた『遊戯』

以上を踏まえて、私が提唱する『ゲームって何?』の答えとしては、『わりと短い時間で終わって、どうなったのか結果がわかりやすい参加型の遊戯』となります。いろいろ書いてきましたけど、やっぱりこれに尽きる感じですね。
特にコンピュータゲームだとこれが顕著なんで、やったことが成果としてすぐ返ってくるんですよ。この『報われる』感が簡単に味わえるレスポンスの早さこそがゲーマーを虜にしてやまないと言ってもいいかもしれません。

あと、これだけだとスポーツ関係者に「お遊びと一緒にするな!」って怒られそうなんで付け加えておきますけど、そもそも私は『スポーツ』と『ゲーム』って別物だと思ってるんですよね。
どう違うかって具体的に言うと、『日常的な鍛錬から試合までを包括的に呼称したもの』がスポーツで、『単一の試合』がゲームです。
要は練習から試合で結果を出すっていう課程全部を含めてがスポーツ、試合の一つ一つだけがゲームです。
だって前後を飛ばして試合しか描かれないスポ魂漫画なんて存在しないでしょう? あれは『これだけドラマがあったから試合でこうなった』っていう結果が表現されるからこそ感動できるんですよ。
E-スポーツもそうです。コンピュータゲームを題材にしてスポーツしてるんですよ。

え、「結局試合が『遊び』扱いじゃないか!」って?
何を言ってるんですか、『遊び』に本気で取り組むからこそやってて楽しくて、『遊び』に本気で取り組む姿を見せてくれるからこそ、周りが盛り上がれるんじゃないですか。

そしてそんな選手の姿を見たいからこそ、周りはお金を出すんです。だからこそプロスポーツ選手っていうのが立派な職業として成り立ってるんです。
『遊び』に本気になれることこそ、人間の誇るべき性質だと私は思っています。

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