近年ブレーク中の「ビカクシダ」
6~7年くらい前から株がよく出回るようになり、栽培を始める人たちが急速に増え、
本格的な愛好家も年々増加している人気植物です。
おしゃれなカフェなどでよく板付けされたビカクシダが壁面などに飾られているのを見ます。
私も3年ほど前に知り合いからビカクシダを頂いたのがきっかけで、
すっかり魅了されてしまいました。
今回は、魅力いっぱいの「ビカクシダ」にスポットを当て、
「ビカクシダの世界」をご案内したいと思います。
ビカクシダってどんな植物?
「ビカクシダ」とは樹木に着生するシダの仲間の植物で、
アフリカ、マダガスカル、アジア、太平洋諸島、オーストラリア、
南アメリカの熱帯に18種類あります。
2タイプの葉を持ち、大きく広がる胞子葉と、丸く広がる貯水葉があります。
年に5~6枚の葉を出して成長。月日が経つと着生した板や流木が株と一体になり、
印象的なフォルムになります。
ビカクシダの体のつくり
①胞子葉……主に光合成を担い、成長すると葉の姿が変化する。
種類によって下垂するもの、上向きのもの、その中間のものなどがある。
②胞子嚢……胞子葉が成熟すると、葉裏の一部の範囲内に胞子嚢がつく。
茶褐色のダンゴムシ状の袋が集合し、成熟、乾燥すると自然に落下し、胞子を放出する。
③貯水葉……胞子葉と比べて幅広で、通常は円形の葉となって株元を覆い、
重なってミルフィーユ状になる。内部はスポンジ状で、水分や養分をため込む。
古くなると褐色に枯れるが、種類によって色変わりが早いものもある。
④根……貯水葉の間や、木や岩に着生するために貯水葉の裏に広がる。
種類によっては根茎が伸びやすいものもあり、
新たな成長点ができてそこから子株が伸びだす。
育て方の基本
置き場
*ビカクシダは風で育てる!
年間を通して風通しに気をつけます。
室内ではサーキュレーターを24時間稼働させて部屋全体の空気を動かします。
真夏でも戸外で十分に風通しが確保できて、夜も風が通る環境であれば、
株は夏バテすることなく生育が続きます。
*曇天から薄曇りの戸外の明るさが理想
戸外では直射日光を避けて明るい日陰に置き、
室内ではレースのカーテン越しや30%程度遮光した日光が当たる場所か、
反射光で十分に明るい場所を選びます。
低温期はかなり強い光まで耐えますが、高温期には数時間で葉焼けを起こすこともあります。
*生育最低温度を下回らない
種類によって違いがありますが、
冬の温度はそれぞれの種類の生育最低温度を下回らないようにします。
最低温度15℃以上であれば、どの種類も成長が続き、生育期の通常の管理や作業が行えます。
水やり
*乾き具合を良く観察し、湿り気を保ちつつ、ほどよく乾かす
ビカクシダの特徴である「貯水葉」
この葉が何枚も重なってミルフィーユ状になり、水分や養分を蓄えます。
水やりのタイミングはこの貯水葉の乾き具合で判断します。
貯水葉の奥に湿り気が感じられなくなったら、たっぷりと水を与えるようにします。
葉水は毎日午前中に行います。
水分の補給になるほか、気化熱や蒸散によって株の新陳代謝を高めることが目的です。
ビカクシダの種類
【ネザーランド】
【リドレイ】
【ヴィーチィー】
【スーパーバム】
これらの他にもかっこいいビカクシダが全18種類ほどあります。
中でもよく流通していて目にするのが「ネザーランド」です。
栽培難易度も★で、栽培しやすく、ビカクシダの入門品種と言われています。
我が家で栽培しているのもこの品種ですが、適した置き場所を確保してあげれば
とても育てやすいです。
ビカクシダはなんといっても胞子葉のフォルムがかっこいい~❤❤のが魅力の1つですよね。
まるで針金が入ってるの???って思うほど葉が立派にピンッと張っているのです。
そして貯水葉の巻きもいい感じです。
見る角度を変えれば、またまたかっこいい~♥
って感じで鑑賞していても飽きないんです。
数年前からビカクシダを栽培していますが、もっとビカクシダの魅力を知りたいと思い、
ビカクシダについて人気の講師が教えてくれるビカクシダ(コウモリラン)栽培本の決定版
と言われる「ビカクシダ (NHK趣味の園芸 12か月栽培ナビNEO 観葉植物)」
を購入しました。
ビカクシダ(コウモリラン)の1年間の育て方を、月ごとに詳しく解説してくれています。
ビカクシダの楽しみ方
ビカクシダは「板づけ」といって、苗を板や流木などに着生させて生育させる方法があります。
板付けされたビカクシダは室内の壁面などに飾って鑑賞することができるので、
部屋のインテリアのアクセントにもなります。
まとめ
今回はブレイク中の「ビカクシダ」についてご紹介しました。
最近は日本の気候も変化してきているので、熱帯地域の植物だったり、
人気のオセアニア植物なども日本の温暖な地域などでは栽培可能になってきました。
1度その地域の気候に適応してしまえば、たくましく育ってくれます。
大きさも形も多様なビカクシダをインテリアに加えて、生きた芸術鑑賞をしてみませんか?
ビカクシダの置き場所は直射日光を防いで、明るさがあり、十分な風が当たるところが理想です。
我が家では、冬は室内に取りこみますが、
他の季節は条件を満たしているこんなところで育てています。
外からの視線を遮った明るいベランダがある間取りなど、
お客様のご要望に応じたお家出来ちゃいます❤
詳細はコチラ ↓ ↓ ↓
recommend