多肉植物は成長時期が主に夏型、冬型、春秋型の3種類に分かれます。
この中でも春秋型の春と秋に成長するタイプの多肉植物が1番多いです。
春秋型タイプのこの時期にやるべき多肉ごとをご紹介します🌱
植え替え
植え替えが必要な株
*2年以上植え替えていない株*
新しい根が伸びるスペースがなく、土の中の肥料分も切れています。
4号鉢は2年に1回、3号鉢以下は毎年植え替えを行います。
*下葉が腐り始めた株*
枯れた葉が湿った状態におかれると腐敗菌が繁殖し、下葉が腐ることが
あります。放っておくと腐れが芯にまで達し、株全体が腐ってしまいます。
この場合は、直ちに植え替えが必要になります。
植え替え適期
株が成長を始める前に植え替えるのが基本となります。
春秋型は3月下旬~5月、9月~11月に行います。
植え替えのポイント
*根が細かいタイプ*
エケベリア、セダム、アエオニウム、センペルビウムなど
・1/3ほど残して思い切って根を切り、新しい根を出させる。
・日陰で2~3日切り口を乾かす。
・植え付け後、4~5日は明るい日陰で管理し、水やりをしないこと。
*根が太いタイプ*
セネシオ、アロエ、ハウオルチアなど
・ほかの多肉とは異なり、根を乾かさず、切らないことがポイント。
・土は湿り気のあるものを使い、植え替え後すぐに水やりし、本来の置き場へ戻す。
株を増やす
株の増やす方法は、株分け、さし芽、葉ざしなどがあります。
株分け
根がついている子株を分けることを株分けといいます。
*子株が独立している株分け*
・株分けをする前には、しばらく水やりを控え、土が乾いた状態で作業するのがベスト。
・子株を丁寧に外し、黒くなったり、枯れている根は切り取る。
・湿り気のある土に植え替え、すぐに軽く水やりし、本来の置き場に戻す。
*親株とつながっている子株の株分け*
・1cmほど茎をつけて子株を切り取る。
・株元の枯葉を取り除き、2~3日切り口を乾かす。
・乾いた土に子株を据え、4~5日明るい日陰で管理し、水やりもしない。
さし芽
さし穂と言って、親株から茎1cmほどつけてカットしたものを新しい鉢にさして増やす方法です。
・カットしたさし穂は、少し下葉を落とし、4~5日明るい日陰で乾かす。
・下葉を落とすときに、茎に傷をつけると病気になりやすいので注意する。
・親株側の茎に3~4枚の葉を残しておく。
・乾いた土にさし穂をさし、発根してから水やりをする。
葉ざし
さし芽をするときに取った下葉や、作業中に落ちてしまった葉などを利用して
増やすことができる方法です。
葉の付け根から新しい芽が出てくるので、親株から葉を取るときには
この部分を傷つけないように注意します。
・薄くひいた乾いた土の上に重ならないように葉をまく。
・明るい日陰で芽が出るまで管理する。
・芽が出たら本来の置き場に戻し、発根したら水やりをする。
・株が2~3cmになったら鉢上げする。
寄せ植えの仕立て直し
せっかく作った寄せ植えも、手入れや管理を怠りがちになり、
ついほったらかしになりがちです。
肥料切れや徒長、根腐れや冬の寒さでダメージをうけたままに
なっていることもあります。古い株や、傷んでいる株などを整理しながら
新しい土を足して保水力を上げ、肥料を施して再生してあげましょう。
徒長した株は切り戻し、すき間にさし穂をさして全体を埋めます
春に準備したさし穂を使った楽しみ方
春にたくさん子株を増やしておくと、それを使ってお気に入りの鉢に寄せ植えを
作って楽しんだりすることもできます。
春は多くの多肉植物にとってとてもいい季節。
たくさん多肉植物とふれあって楽しみましょう❤❤