空中ケーブルと野菜泥棒のはなし

訪問美容
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先日の訪問先でのお話です

わたしは美容師をしていて、週に何度か老人ホーム施設やグループホーム施設へ出向いて髪の毛を切ったりしています

ほとんどの方が高齢者で、ときどき昔の思い出話などおしえてくれます

今回は葛飾区にあるグループホームで生活をしているおばあさんの思い出話をご紹介します

一体何のために?昭和時代、渋谷駅では空中ケーブルカー「ひばり号」が運行されていた

Japaaanマガジン より写真引用

今回のご利用者さま、幼い頃は家が農家だったようで、畑に度々野菜泥棒が出てとても頭にきたとのこと

野菜泥棒除けのお札をもらうため、池袋から空中ケーブルに乗って神社へ行ったそうです

「芋から大根からみんな持ってってしまう(怒)」

施術中に何度も繰り返し同じ話をしてました

ご利用者様、年齢は80代くらいかな?とお見受けしたので、昭和10年以降の思い出と思います

認知症もあるとはいえ、受け答えもしっかりとしているので私の問いかけにも応じてくれていました

若干の記憶違いはあるのかも知れませんが、昔の知らない話、まだ生まれる前のはなしを聞けるのは

とっても楽しくてわくわくします

空中ケーブルカーが、昔は都心にもあったことや、野菜泥棒除けのお札があること、知らないことだらけでした

昭和時代の渋谷にあった空中ケーブルカー

昭和26年(1951年)、渋谷の東横百貨店(既に解体された東急東横店 旧東館)の屋上と玉電ビル(東急東横店 西館)の屋上を結ぶかたちで、ケーブルカーが設置され、運転がスタートしました。

ビルとビルを移動するためにケーブルカーが設置されたわけですが、実はこれは遊覧を楽しむ一種のアトラクションとして設置されたもので、ケーブルカーに乗車できるのは子供のみで、定員は12名までとなっていました。

ケーブルカーの正式名称は「ひばり号」。ケーブルカーのサイドには”ひばり号”とかかれ、ボディのフォルムは実にレトロで可愛らしい形。当時は「空中ケーブルカー」というネーミングで運行していました

一体何のために?昭和時代、渋谷駅では空中ケーブルカー「ひばり号」が運行されていた | 東京都 渋谷 – 歴史・文化 – Japaaan #渋谷

ケーブルカー都心にありました!

池袋ではなかったですが、昔は渋谷にケーブルカーが設置されてたんですね

子供の頃にこのケーブルカーに乗った記憶だったのでしょうか

年代も小学生頃の辺りと合っているようにも感じます

野菜泥棒除けのお札

ご利用者様の話から、池袋周辺の神社やお寺を探してみたのですが、それっぽい場所を見つけることができなかったのです

ですが、京都に泥棒除けのお札を貼る風習があるようです

京都の家庭やお店の玄関に「十二月十二日」と書いた札が逆さまに貼られているのをご覧になった方、おいででしょうか

12月12日は、石川五右衛門が三条川原で処刑された日と伝えられおり、その日を紙に書き逆向きに貼っておくと泥棒除けになると云われているそうです

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