疫学調査で抗酸化物質であるビタミンCとガンとの関係が調査されております。
それによると血中ビタミンCレベルが低い家系では、ガンの発生率が高くなるという傾向が強く、
血中ビタミンCレベルが低いことは、
食道ガン、白血病、鼻咽頭ガン、 乳ガン、胃ガン、肝臓ガン、直腸ガン、結腸ガン、肺ガンなどのリスクがより高いことと深く関係していることがわかりました。
ビタミンCについては大変興味深いリンゴの研究があります。
生のリンゴ100gのビタミンCと同じ「抗酸化活性=フリーラジカルに対する抹消能力」を調べてみたところ、1500mg分のビタミンCに相当することが分かったそうです。
ちなみに、これは一般的なビタミンCサプリメントの約3倍の量。
しかし、100gのリンゴをまるごと科学分析にかけてみるとビタミンCはわずか5.7mgで、まるごとのリンゴから見つかったビタミンC類似の抗酸化活性は、分離されたビタミンCが持つ力の263倍に相当していたという事実があります。
リンゴの中で起きているビタミンCと同じような抗酸化活性作用のうち、ビタミンCという特定の化学物質が占める割合はわずか1%程度。
残りの99%以上はリンゴの中の他の化学物質によって引き起こされている効果のようです。
総抗酸化活性のうち、ビタミンCによるものの割合がものすごく小さいということです。
つまり、ビタミンC単体の能力は大きな効果は発揮せず、リンゴ丸ごと食べることによって大きな効果を発揮します。
特定の栄養素が体内でどのように使われるかは、一緒に摂取する他の栄養素の影響次第。
健康の秘訣は個々の栄養素の中にあるのではなく、無数の栄養素が含まれる自然丸ごとの果物や野菜、そして全穀物(精製処理をしていない穀物)=丸ごとを食べる事にありそうです。
サプリメントは健康に対して有効に働く可能性もあるかもしれませんが、もともとの自然の力を無視した考えとも言えます。
自然界にある色とりどりの果物や野菜を食べることによって栄養素を吸収する事は非常に大事ですね。
ちなみに、サプリメントで補うと良い栄養素などもあります。↓
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