現在は洋式トイレが主流になっていますが、古い寺院や施設などではまだまだ診られる和式トイレ。
私の住んでいる地域でも古い図書館などはまだ和式のままです。
椅子のように腰掛けてできる手軽さから、利用しやすさは圧倒的に洋式でしょう。
とはいえ、便座に直接肌を触れることになるため、コロナ流行以降は和式の方が衛生面では安全なのでは?と感じる人もいたようです。
和式トイレについて
その昔、私が子供の頃の我が家のトイレは汲み取り式便所(いわゆるボットントイレ)で、夏は汗をかき、冬は震え上がりながら用を足していました。
しゃがむ姿勢は辛いですが、大人になってからもしゃがむ姿勢を抵抗なくできるのは和式トイレのおかげかもしれません。
毎日新聞より引用
汲み取り式便所(汲み取り便所)は、排出されたし尿を便器下の便槽に貯留し、定期的に人力あるいは機械によって汲み取る(抜き取る)形式の便所をいう。
出典:ウィキペディア
和式トイレのメリット
しゃがんでする和式トイレには、どんなメリットがあるのでしょう。
メリット①排便しやすい
和式トイレはいわゆるヤンキー座りのような姿勢で踏ん張れるため、力みやすく排便しやすいのが特徴です。
便秘がちな人にとっては、洋式よりも悩みが解消されやすく、案外スッと出ることもあります。
ずっとしゃがんだままの状態でいると足が痺れるので、立ったりしゃがんだりを繰り返すことが屈伸運動のような効果を得られる気もします。
個人的には検尿も和式の方がしやすい気がします。
メリット②肌が直接触れない
誰が使用しているのかわからない公共のトイレで、知らない人が使用した後の便器に自分の肌が触れるのを快く思わない人もいることでしょう。
和式トイレの場合、しゃがんでするので便器に直接触れることなく用を足せます。
肌の触れ合いを防げることで衛生面での安全性が高いと言えますね。
メリット③掃除しやすい
和式トイレはつくりがシンプルなため、隙間や段差が少なく汚れが溜まりにくいので掃除がしやすいです。
公共施設や学校では、タイルの床に排水溝が設置されていることも多く、水をかけて便器と床を一気に洗うことができて便利です。
掃除する箇所や面積も洋式トイレに比べると少ないうえ、物を落としても平面状なので拾いやすく、トイレが詰まるという現象を防ぐことができます。
洋式に比べて水量も多く勢いもあるので、一度に大量のトイレットペーパーを流しても詰まりにくいでしょう。
和式トイレのデメリット
続いて和式トイレのデメリットです。
デメリット①便器の周りがすぐ汚れる
和式トイレに慣れない人にはポジショニングが難しく、排泄物が便器の外にはみ出してしまうことがあります。
メリットで挙げた大量の水と勢いも手伝って、便器内の排泄物が飛び出してしまう危険性もあるので、こまめに掃除が必要です。
デメリット②辛い姿勢での排泄を強いられる
便器にまたがって、しゃがむ姿勢を取らなければならないので、足腰が弱い人や筋肉のない人にとっては大きな負担となります。
和式トイレに慣れない子供はこの姿勢が取れずにうまくできないといったことが多いようです。
私も最初に出会ったのが洋式だったならきっと和式トイレに戸惑ったかもなあ。
デメリット③ニオイが気になる
排便後に流すと便器内の水に沈んでいく洋式に比べると、和式は流すまでの時間ずっと空気に触れているため臭くなりやすいです。
便器の周りも汚れやすいため、掃除をこまめにしなければなりません。
確かに和式トイレって、入った瞬間に「臭っ」と感じることが多いような・・・
デメリット④詰まったら大変!
洋式に比べると詰まりにくさが特徴ですが、この特徴が災いしたのか、一度詰まると大掛かりな処置とることがあります。
ひどい場合には一旦便器を取り外さなければなりません。
埋め込み型の和式トイレではトラブル対応が大変なことになります。
実際に目にしたことはないけど、棒の先にゴム状のものがついた用具でスポッてやっている風景を見たことあるな。
洋式トイレについて
最近のきれいな洋式トイレだと一旦座るとホッとして長居しまうことも多いです。
自動でフタが上がってくれるのはいいのですが、便座まで上がってしまうこともあり、「いやいや、それはええねん」とツッコミを入れてしまいそうになったことも。
自動で流れてくれるトイレも便座から一瞬お尻を上げただけで流れる場合もあり、水がもったいなく感じることもあります。
洋式トイレのメリット
圧倒的に多いであろう洋式トイレにはどんなメリットがあるのでしょう。
メリット①座る姿勢が楽なこと
椅子のように腰掛けて用を足せる洋式トイレは、子供から高齢者まで介護の必要な人も使いやすい構造になっています。
車椅子でも入りやすく手すりなどもつけやすいこともメリットですね。
子供さんのトイレトレーニングもしやすいのではないでしょうか。
メリット②いろんな機能がついたトイレの存在
冬でも暖かい便座のトイレや、お尻を洗ってくれるウォシュレット、最近では抗菌機能がついた便座もあります。
和式だと床や壁がタイルで冷えやすいのですが、洋式の場合はクッションやクロスを使用することや、コンセントを設置しておけば小型のヒーターを設置して足元を暖められ、ヒートショックを防ぐこともできます。
洋式トイレのデメリット
洋式トイレにもデメリットはあります。
デメリット①隅々まで掃除が行き届かない
複雑な構造で継ぎ目や段差が多い洋式トイレは、気づかなかった場所が汚れていることもあります。
便器の後ろ側なんかは特に掃除しにくいのではないでしょうか。
またニオイがするけど、発生場所がわからないといったことも起こります。
デメリット②他人の使用後に肌が触れる
誰が使ったかわからない公共トイレでは、便座にお尻が触れることを抵抗に感じる人もいます。
急いでいるときに、クリーナーで便座を拭いてから座ったり、簡易便座カバーを設置してから座るのは結構手間ですよね。
まとめ
和式トイレにも洋式トイレにもそれぞれにメリット・デメリットがあります。
不便に感じる和式も昔から馴染みのある人にとっては、やりやすさを感じるでしょう。
和式トイレは洋式トイレへのリフォームが簡単にできます。費用も様々なのでお考えの方はご相談を。
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