春の品川といえば、満開の桜が咲き誇る美しい風景が思い浮かびます。現代の私たちにとっても、桜の季節は心浮き立つ特別な時間ですが、実は江戸時代にもこの地は桜の名所として知られていたことをご存じでしょうか?
私は江戸時代が大好きで、タイムスリップができるなら、265年続いた江戸時代に行きたいと思っています。特に幕末に行きたいです。そんな時に作られた桜の名所案内を見つけ、ブログを書かずにはいられませんでした。
「大切なことほど、面倒くさい。」
— 松下幸之助—
南浦桜案内
「南浦桜案内(なんぽさくらあんない)」という古文書には、1800年初頭に多い村(現在の品川区南大井あたり)に住んでいた俳人が、品川近辺の桜の名所を自らの足で歩き、丁寧に記録しています。花の咲く時期や場所、見どころが記されたその案内は、まさに江戸の“桜マップ”。この文書を通して、私たちは200年以上前の品川の人々がどれだけ桜を大切にしていたかを知ることができます。
当時から日本人は桜を楽しみにしていたことが伺えて、嬉しくなります。
記録によると、品川神社をはじめ、立会川や大森付近、荏原方面までの桜並木や名所が記されています。その中には、現在も春になると訪れる人で賑わうスポットも多く、時を超えて愛されている景色があることに驚かされます。

現在でも、御殿山、しながわ中央公園や立会川緑道、天王洲アイルの運河沿いなど、区内には桜の名所が点在しています。それらの風景は、まさに江戸の風情を現代に引き継いだような美しさ。南浦桜案内の精神が、今も息づいているように感じます。

俳人たちは、桜をただ見るのではなく、その情景を五七五のリズムに込め、季節の移ろいを心で感じていました。現代の私たちも、SNSや写真、日記など、表現の方法は変わりましたが、桜を見て心を動かされる瞬間に違いはありません。風がふわりと花びらを運び、光にきらめく水面に映る花景色を眺めながら、少しだけ過去に思いを馳せるのも、春ならではの楽しみ方です。
また、区内にある「品川歴史館」では、この南浦桜案内にまつわる展示や資料の閲覧も可能です。春の散歩の途中に立ち寄ってみるのもおすすめです。歴史の視点で桜を見直すと、毎年の花見がより深く、心に残るものになるかもしれません。
この春は、歴史と今が交差する品川の桜スポットを歩いてみませんか?
桜は一瞬の儚さが美しさの象徴でもありますが、それを大切に残し、未来へとつなぐことも、私たちにできる役目のひとつです。今年の春は、江戸時代の人々の目線に思いを重ねながら、品川の桜をゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。
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