「多文化共生ボランティア育成研修」に参加してきました。

ボランティア

ひっさびさのボランティア研修

毎年、日本語ボランティアの研修には1~2度は参加するようにしています。

今年は3月にフィリピンの人達と一緒に育成講座にちょこっと参加して以来です。(しかもその時は、協力者としての参加と言う感じだったので、きちんと参加したわけではないですし)

こちらの研修は、たまたま市役所に用事があってそこにこのチラシがあり、「まだ申し込み間に合うじゃん!」と思い、申し込みをしたものです。

そして久しぶりの大宮へ!

数年前に、日本語教師養成講座に通っていた時は、週に何度も下車していた大宮駅。更にいえば、10年ほど前に〇宮〇ごうでパートしていた時なんて、もっと頻繁に下車してました。

…が、今年大宮駅に降りるって、まだ2回目くらいかも………?という久々具合です・汗。

会場の市民ホールに入ると、既にかなりの人数の人が座っていました。

黒田さんは今回初めてお話を聞く方でした。新居さんはお話を聞くのはこれが多分3度目です(オンラインも含め)。サヘルローズさんはテレビではお見掛けしたことはありますが、実際に直接お話を聞くなんてことはもちろん初めて!一体どんな内容なのか?

黒田友子さん。

やさしい日本語を広めていらっしゃる方です。語り口が穏やかなのが印象的でした。また、常に笑顔、常に相手の目線…というのを意識されて話しているなあ…と感じました。

★「やさしい日本語」とは??

「阪神淡路大震災の際、災害時特有の難しい言い回し等により、外国籍住民は避難指示や適切な救援活動を知らず、命を落とした方が日本人より多かった」という調査結果に端を発し、「それなら、子供や外国人でも、きちんと理解できるもっとわかりやすい言い方や表現で伝えていこう」というのが「やさしい日本語」です。

ワークも取り入れて、「この言い方をやさしい日本語にするとどうなると思いますか」とか。オノマトペだと思っていなかった言葉が、実はオノマトペだと気付かされたり。また、「やさしい日本語を使ったら、直接わかるように伝えるんだから、気遣いとかそういう日本語独特の表現がなくなるのではないか、と言う方が時々いらっしゃいますが、そんなことはなくて、きちんと自分の意見を伝えながらも、相手を気遣う…というのは、やさしい日本語でも充分できることです」と、実例をまじえてお話してくださいました。

また、現在日本にいる外国人の方は、英語が話せない方も多数いる。そういった中では、英語で頑張ってコミュニケーションを取ろうとしてもそもそも相手が英語を理解していない。だったらやさしい日本語のほうがはるかに建設的、ともお話されていました。

これから外国人労働者やその家族が増えていくであろう日本で、その国の言葉を覚えるより、「やさしい日本語」で相手ときちんと意思疎通がはかれるようにするのは、お互いにとってメリットだと私も思いました。

新居みどりさん。

明るく朗らかな新居みどりさんのお話です。

新居さんのお話は安心して聞くことができますね。とても多角的な知識をお持ちの方ですが、そういった偉そうなそぶりなど一切なく、一般市民の感覚としてはどうなのか?市民感情としてはどうなのか?という視点を常に欠かさない方であると感じます。

外国人の支援についても、法律的な専門的な分野はもちろん、もっと日常の些末なこと…でもとても必要なこと…に関しても、絶えず目を向けていらっしゃる方だと思います。

サヘル・ローズさん

おそらく、この研修会で一番力を入れていたがこのローズさんの講演でしょう。

彼女はこの日、鮮やかなローズピンクのニットを着ていてそれがとてもお似合いでした。

ローズさんは8歳の時に、養父を頼って、養母とふたりで来日。その際埼玉県志木市にお住まいだったそうです。志木の方にとてもお世話になった、というお話をしきりにされていらっしゃいました。

当時学校では外国籍児童はローズさんひとりだったそう。日本語指導や日本語教育についてもまだ殆ど体系だったものがなかったことから、その当時の校長先生が、つききりで日本語を教えてくれた、そして私は日本語を何とか話せるようになった、それについてはとても感謝している……ただ、と話は続きます。

日本語の日常会話の習得に、自分が時間をかけているあいだ、ほかの同級生たちは、「教科学習」をどんどん進めている。自分が必死に日常会話を習得し、クラスの中に戻された頃、もはや学習についていけなくなっていた、という嘆きもお話されていました。

このような事態にどう対応するかというのは、本当に難しいなと感じます。ひとりひとり、学習に対する気持ちや意識も違いますし、勉強が得意な子、苦手な子…ローズさんは日本と言う国に対して悪い感情は抱かなかったようですが、子供によっては生まれ育った祖国に対する愛着や思慕のほうが強く、日本に対して親しみをもてない子もいます。

ローズさんはその後養父母の仲が悪くなったことから、養母と二人の生活が始まりますが、日本語が全くわからない養母は、次第に困窮し、2週間ホームレス生活を送った経験も語ってくださいました。そしてそこで、日本の方の優しさに救われ、ご自分ものちに外国人支援の活動を始められたとのこと。

ただ、印象に残ったのは「助けなくちゃ、支援しなくちゃ、っていうその気持ちは本当に尊いです。でも、それは自分に色々なゆとりや余裕があるときです。時には、この支援、本当にこの人にとっていいのかな?とか、相手のことがわからないな…って感じることもあると思います。そんな時は、どうぞいったんそこから離れてください。距離をとってください。

あなたがどうしても支援をしなくてはいけないということはないんです。まずは、あなた自身が大切な存在なんです。自分が苦しくなってまで、私たちは助けてほしい、支援してほしいとは望んでいません。どうかそのことは忘れないでほしいです」という言葉。

時に自己犠牲が美しいと勘違いしてしまいそうになるけど、そうじゃない。

まずは自分の人生。自分の生活。それがしっかりあってこそ、他者への支援に向かうことができる。

実りある研修でした

3時間の研修、長いようでしたがあっという間でした。

紗葉

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