男鹿、秋田を代表する魚といえばハタハタです
県民の食生活にもなじみ深く、2002年に県の魚に定められました
今回は秋田名物として秋田音頭にも歌われるハタハタを紹介します
しょっつる鍋や塩焼き、はたはた寿司、さごはち漬け
はたはた料理はいろいろありますが、はたはた寿司は知ってる方も多いと思います
最近は出来合いのものがスーパーで手に入るため、各家庭でハタハタ寿司を作る機会は少なくなりまし
たが、それぞれの家庭ですこしづつレシピが違うので家庭の味ともいえます
ハタハタは味が淡白で調理しやすい魚なので、焼いたり煮たり鍋に入れたり、いろいろな方法で食べることができます。食べ物の保存技術が今ほどなかった時代、特に秋田県の内陸部ではなかなか魚を食べる機会がなく、冬の初めに大量に獲れるハタハタを箱で買うのが貴重なタンパク源でした。キロ単位でたくさん売りに来るので、保存食にして少しずつ食べられるように工夫したものが「ハタハタ寿司」です。
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つづいてしょっつる鍋
写真は戸賀なびさんよりお借りしています
男鹿で育った私もこのハタハタをたべて大きくなりました
毎年冬になると、カッパを着た祖父がねご(一輪車)にたくさんのお魚をのせて帰ってきたのを覚えて
います
ハタハタやしょっつるなどは、男鹿なび通販で購入できるので、ぜひ一度お試しください!
ハタハタ漁の様子
冬、秋田の人々が待ちわびるハタハタ漁。
普段、水深約250mの深海に棲むハタハタが、12月になると産卵のために水深2mほどの沿岸の藻場に大挙して押し寄せるのを、定置網や刺し網で漁獲します。1970年代までは大量に水揚げされ、冬の間のタンパク源として秋田の食文化に深く根ざしていました。
ところが数十年前は1~2万tもの、まさに無尽蔵とも言える漁獲量だったハタハタが、乱獲のため70年代以降激減。どん底の91年には70tにも激減し、絶滅の危機に瀕してしまったのです。そこで翌92年から3年間、地元漁師たちは自主的な全面禁漁に踏み切りました。これは漁師たちが自主的に規制をした世界で初めての、そして唯一のケースです。
その後、毎年の資源状態に合わせて漁獲する資源管理型漁業へと転換。この背景には杉山秀樹氏を中心とした秋田県水産振興センターの研究者によるハタハタの生態解明や増殖技術の開発などの尽力がありました。身を削る行動が実を結び、2000年には1,000t、03年には3,000tを上回るようになり、秋田の「味」は守られたのです。
諸井醸造より引用