
なんとなくシリーズ化してきた、5回目になる今回の「好きを深掘り!」
今までなんとなく「好きだな~」と思って買い集めていたものや、
聞いていた音楽だったり、よく行く場所だったり…。
なんでこんなに惹かれるのか?
深く考えたことはありませんでした。
この深掘りシリーズを始めていろいろと調べてみたり、
どこに惹かれるのか?
どんな気分になるのか?
そんな自己分析をしてみて、また改めていろいろ調べていったりすると、
好きだな~って思う理由はこういうことだったんだ~♥
なんて発見があったりします。
現代人は忙しい毎日で、あっという間に時間が流れていってしまいますが、
時には深く見つめてみると、自分でも気づいてなかった自分に
出会えちゃったりすることもあったりして楽しいです(*^^)v
そんなことで、深掘りする楽しさを知った今回の深掘りⅤのお題は
「アールヌーボ様式」について少し深掘りしてみることにしました。
もともと建築物やインテリアが好きで興味があったのですが、
自分のピンポイントで好きなもの以外はあまり視野を広げようとまでは
してこなかったのですが、たまたま最近どストライクで好みの建築物を
目にすることがあって、とても興味が湧いて調べだしたのがきっかけで
深掘りしてみたくなったので、ちょっとだけご紹介します。
曲線が美しいアールヌーボ様式とは?
私がこよなく愛するものの1つに「アールヌーボー」というキーワードがあります。
アールヌーボーとは、ヨーロッパを中心に広まった芸術運動です。
花や植物などのモチーフや自由曲線の組み合わせによる装飾、
鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴のアール(新しい)ヌーボー(芸術)です。
アールヌーボーについて知りたい方はこちらをどうぞ↓↓↓
このアールヌーボーを代表する芸術家で、画家のアルフォンスミュシャや、
ガラス工芸家のエミール・ガレ、建築家のアントニオ・ガウディなどの作品がとくに好きです♥



ミュシャとガレの作品は展示会を見に行ったことがあります。
どちらの作家さんもアールヌーボーの特徴的な花、草、蔦、昆虫など、
有機物をモチーフにしているものが多いです。
そして自由な曲線や曲面を用いて装飾的に表現されていることが特徴なのですが、
この曲線美に強く惹かれました。
アールヌーボを代表する建築家「アントニ・ガウディ」の魅力
そして残るガウディの作品だけは場所がスペインと遠いので、
まだお目にかかったことがないです( ;∀;)
なんとか寿命が尽きるまでに見たいと思うのですが、難しいですね…💦
ガウディといえば、あの100年経ってもまだできないサグラダ・ファミリアが有名ですよね。
やっぱり1度は見てみたい!
有名なよく見るショットは「生誕の門」「受難の門」です。
生誕の門をUPで見てみると、その彫刻美が圧巻です。

そしてそして、森をイメージしたと言われている聖堂内もうっとりしてしまいます❤❤❤

「木は曲がっていても雨風の中で力強く立っている。なぜ柱は真っすぐじゃないといけないのか」
建築学校で教師に訴えたガウディ。
子ども時代に自然の観察を続けたことがガウディの原点にあり、
聖堂内の柱の上部は枝分かれしているというとてもユニークな構造になっている
魅力いっぱいの「サグラダ・ファミリア」です。
「自然界には直線は存在しない」とよく言われていますが、
自然観察をよくしていたガウディだからこそ、直線だけの構造物には違和感を感じて
自信の作品には自然界の曲線を多く取り入れていたのではないでしょうか?
現在、東京会場は終了してしまいましたが「ガウディとサグラダファミリア展」を開催中です。
滋賀会場(9月30日~12月3日) 佐川美術館
愛知会場(12月19日~3月10日)名古屋市美術館
アントニ・ガウディ(1852~1926年)の建築思想や造形原理を、
100点を超える模型、図面、写真等資料でひも解く展覧会。

ガウディといえばサグラダ・ファミリアを思い出す方が多いと思いますが、
私はガウディの「カサ・ミラ」という建築物が好きです❤❤❤
カサ・ミラはバルセロナにある世界遺産にもなっている邸宅兼集合住宅です。

これはモデルニスモ建築という波打つ曲線が特徴的で、
地中海やカタルーニャの雪山をテーマに造られているそうです。
鉄で作られたひとつひとつが異なるバルコニーの手すりといい、
この美しい曲線美にやられてしまいます(*´▽`*)
外観もとても魅力的なのですが、内部もとてもステキです。

入口ホールの鉄とガラスでできた扉は蝶の羽を思わせるデザインで、
天井画も幻想的でとても雰囲気のある空間です。
住居エリアの内装もとてもこだわった造りになっていて、
こちらも見学できるようです。
直線・曲線にはこんな心理的印象効果があった
ミュシャも、ガレも、ガウディも目にして直感で好きだと感じていました。
ただ、ただ、いいなぁ~と思いながらレプリカなどを購入して楽しんでいましたが、
なんでこんなに惹かれるのか?深掘りしてみたことはなかったです。

たまたまこの映像を見ていてその空間にものすごく目がくぎづけになりました。
このアールの形状の窓がドンピシャでヒットしたからです。
こんな部屋があったら住みたい‼って思えるほど自分好みの空間でした。
全体的にトーンを抑えた色味を用いた部屋はどこかノスタルジックな雰囲気で、
細部まで見てみると小物にいたるまで曲線使いが多いです。

直線・曲線が与える心理的印象効果
モノに対して視覚を通しての印象はまず色・そして形状、
最後に素材感の順番で形作られます。
【直線が与える印象】
モダン、シック、クール
【曲線が与える印象】
柔らかさ、温かみ、優雅さ
直線・曲線には大きな印象の違いがあります。
この画像は オルタナティブPOP R&Bの楽曲に登場する空間ですが、
楽曲は現代的なドラムサウンドとビンテージパーカッションの
融合された郷愁を刺激する曲です。
このノスタルジックな雰囲気を表現するのに、色彩と曲線が作り出す印象効果を
上手く使っている感じがしました。
小物を含めて空間全体が柔らかい印象の曲線と、
懐かしさを感じさせる色彩を上手く取り入れてあるような…。
私がこの空間がとても気持ちが落ち着いて好きだと感じる理由。
それは色使いもそうですが、曲線が多い空間だったからなのです。
このことに気がついて自分が好きな物を思い返してみると、
ミュシャ、ガレ、ガウディ…みんな曲線美が特徴的なアールヌーボ様式の代表的な人たちです。
すべてに共通する「曲線」
これにたまらなく惹かれていた私は「曲線フェチ」なのかもしれません (;´∀`)
そして我が家に限らず現代の建築物は直線が多いですよね。
だからなのか、なんとなく家に居てもこころがほっこりしない、
リラックスできていないような、ちょっとした違和感があったのかも…。
私にとっての究極の癒し空間とは、曲線を上手く取り入れた空間なのかもしれません。
アールヌーボーは自然をモチーフにしているので、曲線が特徴です。
アールヌーボーの代表的な建築家のガウディはよく自然観察をしていて、
「自然界には直線がない」ということに気づきます。
西洋建築様式の移り変わり
流行のデザイン様式は次第にアールヌーボーからアールデコへと移り変わっていきます。
流動的な曲線からシンプルさと合理性を追求し、
幾何学図形をモチーフにした直線的で記号的な表現が特徴なデザインへと変化していきました。
アールデコスタイルの代表的な建築は、エンパイア・ステート・ビルディング、クライスラー・ビルディング、ロックフェラー・センターなど、いわゆるニューヨークマンハッタンの建築群です。
そして第二次世界大戦以降は現代建築様式へと変化していきます。
現在の主流は「モダン」
よく「シンプルモダン」「和モダン」という名前を聞くことがあると思います。
モダン建築の特徴は、無駄を省いた洗練されたデザインです。
直線的で装飾が少ないデザインが現代の主流となっています。

主流は直線的でスタイリッシュなモダンスタイルですが、
好みを活かした唯一無二のオリジナルの家づくりを望んでいる方必見です!
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まとめ
今回深掘りしてみたことによって、新しい発見がありました。
曲線美をこよなく愛する私にとって、
直線に囲まれた風景の現代は居心地があまりよくなかったのです。
だからと言って、デザインを重視したオリジナルにこだわればコスト面が
恐ろしいことになるだろうし、そもそも家を建てるときには
曲線フェチだったとは気づいていなかったし…💦
でも、ふと自分の好みを思い浮かべてみると……。
「植物」「ミュシャ」「ガレ」「ガウディ」「jazz」「R&B」……。
植物やアールヌーボの作家さんたちは昔から好きですが、
最近は音楽の好みもエッジの効いたテンポの速い曲調よりも、
ゆったりとしたスローナンバーで、バックバンドの音色にも酔えるような
雰囲気のあるジャンルの曲をよく好んで聞くようになりました。
こういう曲を聴いている時は、ほっこりして、あたたかみがあって、
イメージでいうと直線というよりは、丸っこい曲線的な感じ。
こういう音楽を夕暮れ時の空、雲を見ながら聞いているととてもリラックスするわけは、
視覚的に曲線と、ノスタルジックに感じる色合い、そしてスローナンバーの音楽。
全てが印象効果でマッチしていたからなんですね~❤❤❤
ということで、私は都会暮らしは絶対に無理な生き物だということが判明しました…😅
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