「不適切にもほどがある!」は本当に不適切か

テレビ
画像出典:TBS「不適切にもほどがある」
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「ブス!」「メスゴリラ!」

いきなりこんなセリフで始まったコンプライアンス完全無視のドラマ「不適切にもほどがある」。

クドカン作品と阿部サダヲ好きな私にとって、待ちに待ったクドカン&阿部サダヲコンビによる、今期一番楽しみだったドラマです。

tama
tama

この最強タッグなら間違い無いよね

面白くないわけがないとは思っていましたがさすがのクドカン、阿部サダヲの魅力も満載、やはり毎回大笑いしながら見ています。

どんなドラマか

簡単に言うと、昭和に生きるおじさん小川市郎(阿部サダヲ)が令和にタイムスリップしてしまうという今作。

令和の時代に生きる犬島渚(仲里依紗)や秋津(磯村勇斗)を巻き込みながら一郎なりの世直しをしていくようです。

当たり前が当たり前でない、時代が変われば常識も変わることが大きなテーマ。

でも、タイムスリップするのは彼だけではなく、令和の親子向坂サカエ(吉田羊)とその息子キヨシも昭和にタイムスリップします。

徐々にその理由も明らかになってきましたね。

昭和世代に懐かしいモノ続々

昭和世代には涙が出るくらい懐かしいアイテムがたくさん登場するのも見所。

市郎の娘純子の憧れの存在であるムッチ先輩(磯村勇斗)はもう一目見て「マッチだ!」と感動してしまいました。

昭和の架空のテレビ番組も「そんな感じだった!」と思えるし、市郎のセリフからも懐かしい言葉が次々に飛び出します。

純子は実はとてもいい子

純子の姿は往年のドラマ「積み木くずし」を彷彿とさせます。

幼い頃に母を亡くした純子はグレてしまっているのですが、グレた理由が泣かせます。

私がグレたらお父さんが悲しんで泣いていられなくなる」と言うのです。

父親が前向きに生きられるようグレたなんて優しい子ではありませんか。

テレビ業界も混乱している?

第1話ではパワハラ、第2話では働き方改革をテーマにしていました。

先日放送された第3話では、セクハラがテーマでした。

昭和の時代の深夜バラエティと令和のお昼のバラエティをリンクさせる演出が面白かったです。

それと、助っ人としてMCをやり切った八島智人さんとプロデューサーの山本耕史さんのやりとりが実に愉快でした。

長年の付き合いがある二人だからこその絶妙な掛け合いでした。

謝罪だらけでもはや内容が全く入ってこない、プロデューサー自身が「何を謝罪しているのかわからない」と言っていましたが、これが現状ではないでしょうか。

今の世の中、誰もが感じていることなんじゃないかと思います。

不適切だと謝罪することも不適切で、もはや何が不適切なのかわからなくなっているのではと思ってしまいます。

伏線も魅力のクドカンドラマ

1話で登場していた市郎の教え子である井上がタイムマシンを開発していたのも驚きですが、令和からタイムスリップしてきた向坂サカエの元夫であることも驚きです。

同じく1話で感じたことなのですが、令和で登場する秋津は昭和で登場するムッチ先輩と純子の息子ではないでしょうか。

察するに純子とムッチ先輩の間に生まれたのが秋津では?と思うのです。

突然始まるミュージカルショーも違和感あるかと思いましたが、全然そんなことなくてむしろ馴染んでいる感じです。

昭和のヒット曲をオマージュし、その回のテーマに沿った内容を歌っていますよね。私なんか毎回楽しみになってきています。

実は深いドラマだったりする

ぶっ飛んだ内容でありながらも、最終的には考えさせられる内容なのですが、なんというかサラッとしていて暗くならないのがいいのです。

昭和61年では当たり前だったことが、今は不適切と言われる。そのギャップを面白おかしく描いているのが魅力。

とはいえ、そこはクドカン作品。大事なところをミュージカルにしてしまうことで説教臭くならず、大いに笑える内容となっています。

何が正しくて何が間違ってるのかわからない、コンプラで雁字搦めになってしまった時代にクドカンなりの警笛を鳴らしているのかもしれません。

tama
tama

あの人、そこまで考えているのかな・・・

※この記事の中に不適切な発言があったかもしれませんがご了承いただけると幸いです。

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コメント

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