「いちばんすきな花」は不器用な大人4人の友情物語

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この秋にもたくさんのドラマがスタートし、また興味深い作品に出会いました。

初回から一気に心を持っていかれた作品、それは「いちばんすきな花」。

昨年放送されて日本中を切なさの渦に巻き込んだ「silent」のスタッフが集結しているだけあって、否が応でも期待してしまいます。

それぞれの理由から「2人組」が苦手な4人

この作品は世代や性別が違うのですが、「2人組」が苦手という共通項を持つ男女4人の友情物語です。

多部未華子・松下洸平・今田美桜・神尾楓珠がそれぞれに2人組が苦手な理由を語りつつ物語が進みます。

はじめは各々の物語だったのが、あるきっかけで出会い今後の物語が形成されていくのでしょう。

誰の視点から見ても辛く切なく一気に引き込まれる作品で、初回から泣きそうです。

2人組が作れない「潮ゆくえ」

多部未華子が演じるのは2人組が作れない人です。

学校で『好きな人とペアになってください』と言われるのが苦手でたまりまらなかったようです。

そんな彼女が高校時代に出会った赤田という男性と性別を超えた友情を育み互いを「親友」と呼べる存在になっていました。

その赤田の結婚を機に友情関係の終結を告げられてしまいます。理由は結婚相手が異性間での友情を否定する人だから。

理不尽な話だなと思います。

ゆくえは赤田の結婚を心から喜んでいたし、2人の幸せを願っていたであろうに一体なぜ?となるのも仕方ありません。

ゆくえが赤田のことを「元友」と呼んでいたのが悲しくもあり印象的でもありました。

2人組にさせてもらえない「春木椿」

松下洸平が演じるのは、2人組になりたいのにそうさせてもらえない人です。

いわゆる「いい人」と呼ばれるタイプの人間で、本人としては好きな人と2人きりで会いたかったのに、彼女はなぜか友人を連れてくるといった体験をしてきました。

婚約者にも振られ、2人になるはずがなれません。

2人組になる契約を交わすはずだったのに1人になってしまった」というセリフが印象的でした。

婚約者に振られた際に自分のことを好きだったかを尋ねたら、言葉を濁されてしまいます。

彼の職場の女性たちが、「いい人で旦那にするには好都合だけどつまんなさそう」と話していたことが全てではないでしょうか。

1対1になることが怖い「深雪夜々」

今田美桜が演じる女性は、1人の人と向き合うことが怖い女性です。

その容姿のせいで本人の意図しないところで勝手に”2人にされてしまう”のです。

男性と話しているとすぐにそういう関係だと勘違いされる、相手の男性にもそうだと思われてしまうという経験をしてきました。

自分の悩みを相談すると、相手に届く前に「自慢」に”変換されてしまう”と語っていたのが印象的でした。

2人組を作るときに友達に声をかけると「もう引き立て役は嫌だ」と断られ、仕方なく自分に気があるとわかっている男の子にペアになってもらったと言います。

女子目線で見れば妬みの対象にしかならない発言ですが、彼女の言動からはそんな感情が生まれなかったのが不思議でした。

友達はたくさんいても本音で話せる人がいない「佐藤紅葉」

神尾楓珠が演じるのは、社交性が高いため周りにはたくさんの友達がいるものの、心の内を明かせる親友がいない人です。

1人になることを避けるためか、浅い付き合いの人ばかりが増えてしまいます。

大勢の集まりで何かの役を決めるときにはやりたくもないのに立候補してしまうのでした。少なくともその間は人と繋がりを持てるから。

現に同窓会の幹事を募るLINEグループで立候補したら、その後グループが事実上解散になり、1人になってしまいます。

こんな不条理なことがあるでしょうか。

彼を取り巻く人たちは都合のいい時だけ「友達」という仮面を被っているのです。

2人組は難しい

そもそも2人組でペアを作るというのは、誰かを選ぶという作業です。自分が選んだ人が自分を選んでくれるとも限りません。

そういう意味では私も苦手です。

同じグループの中でも誰を選んでいいのかわからず結局1人であぶれてしまったり、誰かを誘って遊びにいくにも1人を選べず大人数になってしまうこともありました。

劇中でゆくえの語りで「2人組はペアでひとつ、3人以上は個人の集まり」と表現していましたが、なるほどなと思いました。

また「2人組は1人になると元々1人だった時よりも寂しい」という言葉にも納得。

最初から最後まで1人であればそれが普通なのに、一度2人組になってしまったら相手がいなくなると寂しくなってしまいます。

あなたの友達は本当に友達ですか」と聞かれている気がします。

4人が出会って織りなすストーリーに注目

全編切なさと辛さでストーリーが進んでいくと思われる中、そんな4人がひょんなことで知り合い、会話を交わすシーンでは、クスッと笑えるユーモラスな展開に。

そのシーンを見た瞬間、きっと辛いだけではないのだなと確信しました。この先それぞれが2人組と向き合いながら4人での友情を育んでいくのだろうと。

タイトルに込められた「すきな花」とは単に2人組の相手を表現した言葉なのか、どういった経緯で着地点がどこになるのか大いに期待したいと思います。

tama
tama

藤井風が歌う主題歌もドラマにピッタリはまっているね

ドラマセットに登場しているのは・・・

ドラマを盛り上げる要素の一つがドラマセットではないでしょうか。

このドラマにおいて重要な場所となるのが、4人の居場所となる椿のお家。

4人で語り合うあのキッチンと食卓はウッドワンの無垢の木のキッチン「スイージー」です。

ドラマと共に注目してみては。

ウッドワンの無垢の木のキッチンがテレビドラマに登場 フジテレビ系木曜ドラマ『いちばんすきな花』に「スイージー」を美術協力 | ウッドワンからのお知らせ | WOODONE
住宅建材・設備機器をトータルコーディネートのWOODONEのウッドワンの無垢の木のキッチンがテレビドラマに登場 フジテレビ系木曜ドラマ『いちばんすきな花』に「スイージー」を美術協力のページです。

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