以前、外出作でのトイレとしても取り上げた駅のトイレ。あって当たり前と思っていますよね。
ところが近年、トイレが廃止されるという事態に追い込まれている駅がいくつもあるようです。
リフレッシュされるトイレがある一方で廃止されるトイレがあるなんて・・・
駅にトイレがないと、周辺のお店に駆け込むしかありません。とはいえ、トイレだけ拝借して何も買わずに出るのは気まずい・・・かといって、一般の住宅に「すみません、トイレ貸してください」とは言いづらいですよね。
目次
テレビ番組でも特集される
先日、テレビ東京「噂の東京マガジン」で廃止された駅トイレが紹介されていました。
JR外房線永田駅のトイレは2023年2月で閉鎖に追い込まれ、現在はトイレがない状態です。
理由は利用者減少により運営費用・維持費用が捻出できず、設備のスリム化を図るためだそうです。また、駅のトイレはサービスの一環であるため、必要不可欠なものではないともされています。
引用元:Yahoo!ニュース
駅にトイレは付き物だと思ってたわ
トイレってサービスだったのか
トイレって必要不可欠なものではないの?って思いますよね。ですが、”駅には必ずトイレが必要”と定められた法律はないそうです。
住民は困っている
永田駅を走る列車にはトイレが備え付けられているものの、駅にないとやはり不便さを感じます。
駅の周辺にあるトイレはというと、近くに公園が3つあるのにトイレは設置されておらず、駅から近いホームセンターに頼らなければならない始末。
お店の営業時間ならまだしも、定休日や早朝・深夜などは困ってしまうため、住民の間では駅のトイレ復活を願う声が多いようで「永田駅のトイレを復活させる会」というものもできました。
JRから市への譲渡は可能ですが、老朽化が激しいため改装を余儀なくされますし、市が運営するとなれば新たなトイレに作り替える必要があるそうです。
維持費ってどのくらいかかるの?
永田駅でトイレを設置した場合、年間でおよそ30万円ほどの維持費が必要とのこと。
市ではSuicaなどを利用し有料トイレにすることによって、この維持費を捻出することも考えているようです。
街の人たちは有料化に抵抗はあるものの「廃止されるよりは」と前向きな声が多くなっています。
有料化にするならどのくらいの料金が妥当な金額か。時間制か回数制かなど考えるべきところはまだまだありますよね。
1回100円くらいなら払えるかな
時間制よりは回数制がいいよね
廃止されたトイレの復活例
一度は廃止された駅のトイレが復活した例もあります。
どうやって復活したのでしょう。
復活例①千葉県小湊鉄道 月崎駅
鉄道マニアの間で人気の高い小湊鉄道の沿線にある無人の月崎駅。
トイレの運営がままならずにやむなく廃止されましたが、このほど仮設トイレが設置され、新たなトイレを建設予定とのこと。
住民や駅の利用者からの強い要望に市が応える形で動いたのだそうです。
復活例②静岡県 JR中央本線 鳥沢駅
2015年に古くなった駅舎の改修工事に伴いトイレがなくなりました。
しかし、駅は地元住民だけでなく富士山登山者の利用もあるため、なくては困るとの署名が集まり復活しました。
JRでは運営費が捻出できず、駅のある大月市によって設置されました。とはいえ大月市だけでは維持が難しいのが現状。そこで住民が自らトイレ掃除や備品の補充など維持していくための協力を申し出たそう。
鳥沢駅のトイレ復活劇は市の職員の努力と住民の協力によって生まれたのです。
当たり前じゃなかった駅トイレ
普段、私たちが何気なく利用している駅のトイレも駅自体の利用者が減るとなくなる可能性があるのだなと痛感しました。
廃止されたら困ってしまうので、そうならないよう協力できることはやっていくべきなんだなと思います。
永田駅のトイレも住民と市の思いがうまく重なって復活できればいいですね。
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